Road to 「my club」

マイクラブ設立を目指すコーチ達へ

本日の学び:全員が楽しく

 

 

 

「全員が楽しく」

 

 

 

スクールなど、初心者が多い場所では特に大切。

 

今日僕は高学年のスクールを担当しました。

 

行ったのは先日上手くいった4対4+フリーマン。

 

ゴールは2つ。

 

最初はフリーマンの役割が難しく

 

プレーがぶつ切りになりましたが

 

徐々に理解が進み、強度も上がっていきました。

 

しかし新たな問題が。

 

配球はコーチからなのですが

 

いつも同じ子が近寄ってきてボールをもらおうとします。

 

常にコーチのサイドでプレーをし

 

ボールをフリーで受けたらシュート。

 

その繰り返しになる場面が多くなってしまいました。

 

さらに3で綺麗に割り切れないため

 

人数が一人多いチームが出来てしまいました。

 

そのチームは通算勝利数でダントツ。

 

一方負けが込んだチームでは

 

フリーマンでも座ってしまう子とか

 

終わってからの不満そうな顔も見られました。

 

「全員が楽しく」

 

身をもってこの大切さを学びました。

 

負け続けるチームを作らない。

 

人数でハンデを背負っているチームがあれば

 

そのチームを一人多いチームにしたり

 

上手く他のチームから助っ人で入れたり

 

そういった機転が大切ですね。

 

そもそも

 

「フリーマン」

 

という概念が難しいグループだったので

 

最初からシンプルな「2対2」とかでも良かったかも。

 

そこまで複雑性は高くないですし

 

回転率もそこそこ良いですし。

 

とにかく接戦になるように仕向けること。

 

ゲームをどのオーガナイズでやるにしても

 

「負け続ける」

「一方的な展開」

 

にならないような配慮が必要。

 

そのための解決策として

 

「人数が少なければ多くする」

「チーム力が弱ければ他のチームの強い子と入れ替える」

 

あ、でもよくよく考えれば下は悪手かも。

 

確かに強い子が入れば勝てるようにはなるかも。

 

でも勝てるようになるだけで

 

存在感が弱い子はずっと隠れたまま。

 

特にいろんな学校から子供が参加するスクールなんかだと

 

輪に入れない子が結構いますからね。

 

僕がその子の立場だったら間違いなくつまらない。

 

自分から輪に入れず、なおかつサッカーでも活躍できない。

 

もしかしたら辞めてしまうかも。

 

存在感を自分から出せない子にも楽しんでもらう方法...

 

だからといって、弱いチームだけを優遇するような

 

ルールを決めてしまうと

 

途端にパワーバランスが破壊されたり

 

他の子が楽しめなくなるんですよね。

 

やはり現段階で思いつくのは

 

「人数を多くする」

「他のチームとメンバーを入れ替える」

 

だけですね。

 

さらに気を付けることとしては

 

「飛び抜けて上手い子を入れない」

 

ということ。

 

入れるとしたら

 

「上手さが中くらいで、なおかつ協調性がある」

 

子。

 

そうすれば一人だけが目立つこともないですし

 

引き抜かれたチームもそこまで痛手ではない。

 

そこまでの流れを考えた上で

 

事前のチーム分けをしておくのがベストでしょうね。

 

後はたった今気づいたところだと

 

「上手くてガツガツ行ける子」

 

を最初からあえて固めてしまう作戦。

 

最初から固めてしまえば

 

1人だけが目立つという現象はなくなる。

 

人数が多少少なくても

 

ブーブー言わずにひっくり返してやろうという気概を

 

持っている子が多分多いから

 

果敢に挑んでくれると思う。

 

でもそれだと

 

他のチームの子からしてみれば

 

「不自然なチーム分け」

 

の魂胆が透けて見えてしまうかもしれない。

 

明らかに接戦になるように仕向けられたチーム分け。

 

前のチームでやったときに失敗したっけ。

 

たとえ人数が多くても

 

「あ、自分たちが下手だから下手同士で固められてるんだ」

 

って勘づかれる。

 

そうなったら余計に自信を無くすだけ。

 

コーチへの信頼も間違いなく下がる。

 

これも悪手ですね。

 

今回の学びのまとめとしては

 

パワーバランスを調整する方法としては...

 

1.他のチームにルールで制限を加える

2.人数を増やす

3.他のチームと何人かを入れ替える

4.上手い子だけで固める

 

ただ1,4だと不公平感が出てしまう。

 

有効そうなのは2と3。

 

ただそのとき注意なのは

 

抜きん出ている子を入れない

 

ということ。

 

その子だけが目立つんじゃ本末転倒。

 

目指すのはあくまで

 

 

「全員が楽しく」

 

 

主張が激しすぎず、技術もそれなりにあって、協調性もある子

 

具体的にはドリブルで突っ込むタイプではなく

 

不正確でもパスの意識がある子

 

を入れることで

 

パワーバランスを調整しつつ

 

なおかつ

 

主張が弱い子も楽しめるようになるのでは?

 

という考察。

 

次のスクールで早速試してみよう。

 

そのためには早くみんなの名前と

 

特徴を覚えないとな~