Road to 「my club」

マイクラブ設立を目指すコーチ達へ

低学年の難しさ

昨日はキッズアカデミーという定期開催されている

 

サッカー教室のようなイベントでコーチをしてきました。

 

そこでちょっとした気づきがあったので記録して行こうと思います。

 

まず僕は遅刻しました。

 

途中参加だったので子供達の顔も名前も知りません。

 

完全に全員が初対面です。

 

ですが僕はこういうのが大の得意です。

 

途中参加でも素知らぬ顔で雰囲気に溶け込むのは

 

陰の人間でありながらなぜか得意なのです。笑

 

最初の10分で僕は全員の名前を覚えて

 

その他情報をインプットし

 

積極的にコミュニケーションを取ることで

 

30分後には子供たちに馬乗りにされるまでに

 

気に入られることに成功しました。笑

 

もちろん休憩中ですよ。笑

 

今まで何となく輪に入る事をしてきましたが

 

昨日に限っては初めて

 

「意図して輪に入る」

 

というのを試験的に行うことが出来ました。

 

ピリッとした空気の中で

 

コーチが言われたことをただこなしているかのような空気感。

 

僕が来る前にメインをしていたコーチは

 

子供たちを一括りにして

 

「お友達」

 

と言っていました。

 

確かに楽ですよね。

 

子供に嫌悪感も与えないですし。

 

距離の取り方としても絶妙だと思います。

 

ですが僕には違和感がありました。

 

緊張感があって集中出来るというのは反面

 

ただの流れ作業のような趣を醸し出してしまいます。

 

見てくれがあまりよろしくない。

 

そこで僕があえて子供たちの懐に入るような

 

コミュニケーションを取ることでどう変化するのかを観察することにしました。

 

結果で言えばそれまで

 

「緊張:弛緩=9:1」

 

だったのが

 

「緊張:弛緩=5:5」

 

くらいになりました。

 

これがもし自分のクラブであれば

 

どうしても緊張感が欠けてしまうので

 

上手くバランスを取る必要が出てくると思いますが

 

初対面の子達も多いので少し緩いくらいが丁度いい

 

と僕は判断しました。

 

まあ何かしらの収穫があったかと聞かれれば微妙なところではあります。

 

そもそもサッカーを学びに来ている場ですから

 

子供達に気に入られて遊び相手になってしまうようでは

 

コーチの責務を果たすことが難しくなる場合もあります。

 

だからといってコーチがただ無機質にメニューをこなして

 

子供達もただ言われたことをやるような空気感でも

 

それはそれで問題があると思います。

 

じゃあ中間を...と思いますが

 

少しでもふざける余地があると判断すると子供は

 

一気に自分を解放する傾向があるような気がします。

 

「その場」が自分にとってどういう場なのか

 

子供たちは常にそれを探っています。

 

子供に限らず大人もですね。

 

自分の色をどこまで出せるのか。

 

大人の敷居よりも子供のそれはかなり低めに設定されています。

 

「このコーチは自分の話をちゃんと聞いてくれた」

「コーチがふざけたから僕も」

 

少しでも隙を見せようものなら一気に食われてしまいます。笑

 

そこが低学年の一番の難しさかもしれません。

 

バランスを取るのがめちゃめちゃ難しい。

 

「優しいお兄ちゃんほど損をする」

 

古今東西共通の問題でしょう。

 

見た目がかっこ良くて優しいお兄ちゃんは

 

子供にとっては格好の餌ですからね。笑

 

なんとかかっこ良くて優しいお兄ちゃんのまま

 

同時に子供たちもうまくさせることが出来るという

 

最強の二兎を得られるようになりたいものです。

 

そのために如何にして

 

「緊張感」

 

という処置を絶妙なタイミングに絶妙な量施すことが出来るのか。

 

頭ごなしに叱る・怒るだけでは上手くいきません。

 

また、それは指導する年代や子供たちの性格によっても違いますから

 

そのパターンをある程度頭にたたき込めるように

 

まずはどういったパターンがあるのかを

 

子供たちと接する中で探っていければいいですね。

 

長い旅路になりそうですが、頑張ります。