Road to 「my club」

マイクラブ設立を目指すコーチ達へ

こんなときどうすればいい?①:話を聞かない子がいる

話を聞かない子がいる。

 

これは小学生を相手にするチームなら

 

かなりありふれた光景のように思う。

 

話を聞かない子はいつも決まって同じ子で

 

話を聞いていないがために

 

練習が理解できなかったり

 

初動が遅くなって結果的に周りに迷惑をかけることになる。

 

こんなときどうすればいいのか。

 

一番簡単なのは

 

「話を聞け」

 

と言ってしまうこと。

 

でもそれではあまりに芸がない。

 

そのときは話を聞くかもしれないが

 

また同じことを繰り返すに違いない。

 

あるいは

 

「話を聞かないことでどうなるか」

 

をその子自身で体感してもらう方法もある。

 

例えば一通り説明し終えた後で

 

「じゃあ、○○、今コーチが何て言ったか言ってみて?」

 

あるいは

 

「じゃあコーチが説明した通りにやってみてご覧」

 

と言うとまず間違いなく話を聞いていないので

 

何も出来ずにだんまりすることだろう。

 

この方法もその瞬間だけ「ハッとさせる」ことは可能だが

 

「よし次から話を聞こう」

 

とはなりづらい。

 

僕が思うに大切なのは

 

「話を聞かない原因がどこにあるのか」

 

を探り、その原因をとなる要因を排除した上で

 

簡潔に話すことだ。

 

原因として考えられるのは

 

・そもそもコーチの話がつまらない

・話を聞かなくても大丈夫な環境

・話を聞くことを阻害する要因がある

 

などだ。

 

ここで注意したいのは

 

子供の責任にしないこと。

 

子供の集中力の問題にしてしまうのは大人の怠慢でしかない。

 

子供とは本来、集中力がすこぶる高い。

 

その集中力を十全に引き出せていないのは

 

他でもないコーチなのだ。

 

だからコーチはあくまで「自分自身」

 

に矢印を向けて考える必要がある。

 

「話を聞ける状態か?(疲労度、太陽光、騒音etc)」

「話をするべきタイミングか?」

 

大人ですら、つまらない人の話を真剣に聞かなくてはいけない状況ほど

 

辛いことはない。笑

 

なるべく長時間大人が一方的に話すというのは避けるのが理想だ。

 

だがどうしても長くなってしまうときはある。

 

中々オチが見つからずにダラダラと話してしまうこともある。

 

だから話をする時はあらかじめ地図を用意しておくことだ。

 

①集めるタイミング

②何について言うのか

③簡単な起承転結

 

これらをあらかじめて用意しておけば

 

集めて話をしたときも簡潔に話すことが出来る。

 

それでも話を聞かない子がいるときは

 

練習から外すことも選択肢としてはある。

 

子供にもコーチの誠意に応える義務はあるので

 

コーチが全て背負う必要はない。

 

そもそも子供だろうが大人だろうが

 

他人が言ったことなんてほとんど覚えてやしない。

 

なので何かを偉そうに説教垂れるくらいなら

 

一回でも多くボールに触れた方が有意義かもしれない。

 

どうしても話をしなきゃいけないときは

 

頭の中で「何を言うか」の道筋をある程度決めておくといいだろう。

 

なるべく着地を早くして

 

少しでも子供たちがボールを蹴る時間を確保出来るのがベストだ。