コーチの試合での関わり方
こんにちは。今日の練習は先ほど終わりました。
本来なら練習は休みなんですが、自主練という形で行われました。
最後のゲームでのこと。僕はレディースチームに入り、5対5の試合をしました。
前半途中スコアは2-2。文句なしの良い試合です。しかしレディースチームと侮ることなかれ。男子顔負けのファイターが揃っているのです。笑
女子で想像する「きゃあ!」とか「こわい!」なんて一切ありません。相手が男子だろうと言葉は汚いですが「ぶっ潰してやる!」くらいの気概で向かっていく子ばかりです。笑
逆に僕が浮いてしまう程熱くなってしまう子ばかりで、試合前に心配していた通り、スコアが五分になるや不満を僕にぶちまけるわけです。
「なんでコーチ今のディフェンスしないの!」「コーチのせいで決められた」
これくらいならまだ良いんですが、挙げ句の果てには僕の指示を無視して「ディフェンスしない人に言われたくないし」とぼそっと言われる始末。僕もさすがに何か言おうと思いましたが踏みとどまりました。
コーチが試合に入ると難しいですよね。しかも自分で言うのは何ですが、大学までサッカーをやっていたのでそこそこ上手いです。その気になれば無失点に防ぐことも可能ですし、ゴールを決めることも造作もないです。
ですがそれでは意味がありません。だから僕はあくまで「中立」の立場でいつも試合に混じっています。相手にも良いプレーがあれば褒めますし、「もっとこうした方がいいんじゃない?」って言いますし、相手が1年生ならなおさら手加減もします。
でもそれを汲み取れない子が、心ない言葉を浴びせてくるわけです。僕も人間なんで傷つきます。一体どうすれば良かったんでしょうかねえ。答えは見つからずじまいでした。
まあ結局は「何も言わない」が正解だったように思います。そこで僕が言えることは多分ありません。我が強い子は大人への反骨心も人一倍ですからね。負けじと向かってきて何を言っても響かなかったと思います。
なので僕はプレーで示すことにしました。結局こうなるんですよね。笑
試合は後半に僕が少し本気を出したことで大差が付いてしまいました。でも全く楽しくありません。その楽しくなさそうな態度を見て、レディースたちが何かを感じ取ってくれれば良いのですが。
コーチに頼り切った勝利なんて楽しくないに決まってるんですよ。普段勝利する機会が少ないレディースだからこそ、どんな手を使っても勝ちたいと思っているかもしれませんが、コーチの力を借りずに勝った方が嬉しいに決まってます。
でも感情をぶつけてくれるのは嬉しいですね。だってコーチが圧政を敷いているようなチームじゃあり得ないことですから。コーチの顔色を伺うよりも、思い切りぶつかってきてくれる方が断然嬉しいです。
コーチが試合に入る時は、やはりタッチ制限を加えた方が無難かもしれないですね。そうじゃないとパワーバランスが一気に崩れてしまう恐れがあるので。今度からはそうします。
後は程よく本気を出すこと。常に子供は大人を監視しています。特に勝利に敏感な子は。なので程よく本気を出して牽制しつつ、接戦になるように上手く調整する。
今回みたく調整の方法を誤ると後味が悪くなることが分かりました。相手の子たちからしたら「コーチがいるから勝って当然だから悔しくない」ってなりますよね。
だから程よく相手の子らにも花を持たせる必要があります。随所で守って、程よく攻め残りして、コーチらしい上手さも見せて、勇気づけもして、敵味方問わずに指示を出して。ホンマに難儀ですね。
皆さんも試合に入ることを安易に考え過ぎないように気を付けてください。
「かっこいいところを見せたいから」「動きたいから」「自分も楽しみたいから」
などと軽く思っていると、「子供たちみんなが楽しいゲーム」から離れていくことになるでしょう。